夏、それは熱対策の季節

突然ですが、この文章を書いているのは6月の中旬です。 この季節になると自作サイトやパソコン雑誌でこぞって取り上げられるのが「熱対策」です。セオリーはファンを大型にしたり、回転数の高いのにしたりします。ファン以外ではCPUを消費電力の低いのに変えたり、ヒートシンクで放熱性を高めたりして熱対策を施しています。
最近では水によって冷却する水冷式が登場しており、熱対策の人気の高さ?も中々侮れません。

空冷?
パソコンの水冷とありますが、水冷とは一体何なのでしょうか?その前にまずは空冷式の説明からいきます。空冷式とは読んで字の如く、ファンを回転させることにより空気の流れを作り、その空気の流れを高温発熱体(パソコンで言えばCPU)にぶち当てて、発熱体の放熱を助ける装置です。簡単に言えば扇風機で体を冷やすのと同じです。こいつのメリットは構造が簡単(ファンを1つ設置するだけでOKですから)・コストが掛からない・万が一故障しても二次損害が無い(ファンが壊れるだけでOK.CPUが熱暴走する場合がありますが・・・)というメリットがあります。パソコンを作るメーカーからすれば、非常に美味しいです。構造が簡単なので故障が少ないですし、コストが掛からないのでPC本体の値段が下げれます。
しかしデメリットもあります。それはウルサイ事で、空冷式の弱点はこれに尽きます。ファンを回転させて気流を作るという構造上、どうしてもファンの回転部分から騒音が出てきます。パソコンをコンパクトにしたいメーカーはなるべく小さいファンを使いたいのですが、ファンを小さくすると送風量がどうしても低下します。それを補うためにファンの回転数を上げるのですが、それではどうしても騒音という弊害が出てきます。かといって、ファンを大きくして送風量を上げて回転数を下げれば良いのですが、それではパソコンをコンパクトには出来ません。タワー型をお使いならば話は別ですが、ここ最近は「コンパクト」というのがパソコンの売れる条件なので、ファンの大型化は難しいです。
しかしメーカーの技術者達も頑張っています。ファンの回転部分の素材などを改良して、従来よりも騒音の発生を抑えたファンなどを開発しています。しかしCPUの高速化(つまりは発熱量の増加)のスピードには付いていくのは難しいのでしょう。空冷式による「騒音の無いパソコン」はまだ登場していません。

水冷?
そこで登場したのが水冷式です。バイクや車に詳しい方なら知っていると思いますが高温発熱体を冷却する場合、空気で冷やす空冷式よりも、水で冷やす水冷式の方が冷却効率は格段に高いです。バイクを例に例えると、空冷式のバイクを水冷式にするだけでパワーが1.5倍は出るといわれています。(水冷式にはファンが付いてるよ。という突っ込みは勘弁してください。水冷式の方が空冷式より優れていると言いたかったんです。)
話を元に戻して、とにかく水冷式は”冷却効率”を最優先して考えると、空冷式とは比べ物にならないぐらい冷却効率が高いです。そして何より優れている点は、回転する部品(ファン)が無いので騒音の発生をかなり低く抑える事が可能な点です。今まではメーカー側は技術的な面はクリアしていたと思いますが、コストの面で採用されなかったと思います。(また発熱量が最新スペックのパソコンほど無かったので、ファンでも対応出来ていた)しかし、最近のパソコン沈静化ブームで、多少値段が高くても静かなパソコンが求められるようになり、水冷式パソコンも出始めました。数年後には全てのメーカー製パソコンが水冷式になるのではないでしょうか。
技術的な面をクリアしていると書きましたが、水冷式パソコンにはどんなデメリットがあるのでしょうか?
1.コストが高い
2.部品点数が多いので、故障の発生率が上がる
3.錆びが発生する
4.凍る
5.水が漏れたら大変
以上5つのデメリットがあります。1.2の説明は必要ないですね。コストは分かりませんが、故障の発生率は皆無なまでに仕上げていると思いますので、故障の心配は実質心配する必要は無いでしょう。では3の説明を。錆びの発生とありますが、錆びが発生すると色々な不具合が発生します。まずは錆びによる腐食で水を循環させるパイプに穴が開く可能性があります。(メーカー側は防腐性の素材を使うことにより、この問題をクリアしています)また錆びの発生により巡回パイプ内が詰まってしまい、本来の冷却能力を発揮できなくなる可能性があります(錆びが発生しない素材の循環パイプ、そして鯖を発生させないための特殊な液体を使用していますので、この問題もOK)次の4ですが、水ですので寒くなれば凍ってしまいます。凍ってしまうぐらい寒い環境では冷却の意味が無いのですが、そういう突っ込みは無視して話を進めます。水は凍ると膨張して体積が増えます。そうなると巡回パイプやラジエターが破損してしまい、故障の原因になります。もっとも3と4の不具合に関して言えば、車やバイクで使われているような不凍液(錆び防止の役目もあります)を使えば、これらの問題は解消されます。メーカー製パソコンではグリコール系の不凍液を使っています。最後の5ですが、これが一番の問題です。パイプやラジエターなどの接合部などではどうしても水漏れが発生する危険性があります。しかしこれもメーカーの技術者の方が頑張っていると思いますので、我々が心配する必要もないでしょう。
メリットは上にも書きましたが「静か」これに尽きます。メーカーサイトでは騒音の大きさを「人のささやき声程度」と表現していますので、かなり小さいと思います。
下は水冷式パソコンのメーカーサイトです。気になる方はご覧下され。
http://121ware.com/valuestar/  こちらのニュースタイルサーバーの項目にあるVALUESTAR TXをクリックしてください。開いたページにある「画期的な静音設計で、静かなホームネットワークを提供する」というところをクリックすれば、水冷式の詳しい情報が載っています。


しかし、そう簡単にCPUを変えたりするのは経済面で無理がありますし、コアなパソコン野郎では無いとCPU交換も難しいものがあります。水冷式の冷却装置も値段が高いですし、まだ商品が出始めたばかりなので手を出すのも躊躇われます。そうなると現実問題一番手っ取り早く、確実なのはファンの交換です。それも今までよりも大きくて、高速で回転するファンです。

ここで「日本橋(秋葉原)に行って、ファンでも探そうかな?」とか「通販でファンが安売りしていたな」と思いついたあなたはまだまだ甘いです。男・・・いや漢ならそんな小さなファンではなく、もっとビックで激しく回転するファンを使いましょう。という事で、今回のコンテンツの真打登場です。

ニュータイプ・ファン登場。その名も「漢」

世の中には、言葉では伝えられない事が沢山あります。今回紹介するファン「漢」もその1つです。とりあえず一枚の写真をご覧下さい。

 

 

ファン単体では大きさが良く分からないので、横にタバコを並べての撮影会をしました。その写真がこちら

 

 

バックから激写

 

パソコンのファンにしては、ちょっと大きいですね。漢なら細かいことは気にしては駄目なのですが、あきらかにパソコン用ファンとしては間違っています。それもそのはずで、こちらのファンは本来バイクで使用されていたファンです。250ccの水冷式バイクに使われていたのでバイクの中では貧弱なファンの分類に入りますが、パソコンのファン相手となると冷却効果はずば抜けて高いです。もちろん騒音もずば抜けて高いのですが、それは「漢」なので気にする事さえ許されません。

ちなみにこのファンが私が以前愛車として載っていた単車のファンで、任意保険料が払えないので泣く泣く手放しました。バイクを業者に引き取ってもらう時に、悔しいのでファンだけは取っておきました。それ以来部屋に飾っておいたのですが、まさかここで役に立つとは・・・・

ちょっと話はそれますが「初めてファンが偉大だと気が付いた日」の話
水冷式バイクのファンですが、私は「バイクが停止状態の時に風を送ってオーバーヒートを防ぐ」ぐらいにしか認識していませんでした。簡単に言うと「ファンってウルサイし、消費電力も気になるし、見栄えが悪いし邪魔だな」と思っていました。しかしある日突然、水温が物凄く上がるようになったのです。水温が異常に上がるんだから、冷却系統がオカシイと思いウォーターポンプの故障・液漏れ・ホースの詰りなどを調べたのですが、問題はありませんでした。駐車場でバイクのエンジンを掛けたまま途方にくれていると、いつもは聞こえてくるはずの音が聞こえてこないのです。そう本来回るべきファンが回転を始めないのです。原因はファンなのですが、なぜ回らないのかが分かりません。原因が分かっても、その理由が分からないので大変でした。
本来ならファンを回るようにしてからバイクに乗りたいのですが、当時は足として使っていたので乗らないわけにもいきません。走っている時は大丈夫なのですが、信号待ちで停まると一気に水温が上昇します。あんな小さなファン(バイクの中では小さい方です)が回転しないだけで水温が上がる上がる・・・終いにはリザーバータンクのドレーンホースから勢いよくクーラントが噴出す始末。そんな勢いよく飛び出るクーラントを見ながら「ああ、ファンって小粒だけど物凄く辛いパーツなんだな」と思ったものです。
ちなみにファンが回転しなかった理由は、ファンのヒューズが飛んでいたのが原因でした。長い間バイクに乗っていますが、ファンのヒューズが飛んだのはこれが初めてでした。

御託は抜きにして、とりあえずファンを取り付ける

グダグダ話を進めてもしょうがないので、実際にファンを取り付けてみます。とはいえパソコンの内部に装着するのは無理がありすぎるので、パソコン本体の横に装着する方式を取ります。ファンはもう既に手元にあります。あと必要なものは、ファンを回すための電源となるためのバッテリー(バイク・車用の12Vを使用)と、バッテリーからの電源をファンまで送る配線だけでOKです。
このように、今回使うものはファン・バッテリー・配線の三つだけというお手軽?さなので、どなたでも可能なはずです。

 

これが噂のバッテリー。MFの方が安全っぽいです。

 

 

これがファンを回すための原動力となります。充電しないで放電しっ放しだから、数十分で上がりそうな気配です。

 

 

これが電力を送ってくれる頼もしい味方です。コー○ンで198円でした。

 

 

「漢」を組み立てる

パソコンデスクの板に穴をあけて、ネジで固定します。実際はネジで固定しきれずに、ブラブラ状態ですがあまり突っ込まないで下され。この為だけにパソコンデスクに穴をこじ開けた私は偉いと思います。

 

 

バッテリーを横において、配線でファンと接続します。やる気が無かったのでガムテープ止め。

 

ニュータイプ・ファン「漢」 始動

 

すいません。実際はファンは物凄い勢いと騒音で回転しまくっているのです。
しかしデジカメのシャッター速度が早すぎたのか、ファンの羽が止まって見えます。

 

 

残像すら見えません。

 

結論

うるさい・邪魔・電源の確保が難しい・剥き出しの羽でパソコンの電源ケーブルをちぎられそうになるというデメリットがあったので、この計画は中止に。デジカメの撮影が終わったら、すぐに直しました。やはりパソコンを冷却するにはパソコン用のファンで冷却するのが一番です。

 

反省会

本当だったら・・・むしろ元気があれば「バッテリーとファンが直付けなので、ファンが回りっぱなし。という事でスイッチを付ける」とか「より冷却効果を高めるために、パソコン本体のカバーを取る」とか「こんな貧弱なファンでは物足りない。リッターバイクのファンを使うぞ」とかいろいろネタがあったのですが、眠たいのでこんな中途半端で終わってしまいました。申し訳ないです。特に配線がガムテープ止めというのがやる気の無さを強調してます。また元気が出てきたら、追加しますね。

 

 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル